緑と石積がつくる癒しと安らぎ

寝屋川市:G様

PHOTO

2階建ての建物の緑あふれる中庭を屋上から見た風景
縦格子ゲートが3か所設けられた、中庭の石張り小道
左右に大きな樹木が連続して植えられた石張りの小道
右手に石張りの花壇があり、そこには大きな樹木が植えられ、遠くには格子のゲートが見える
幅広の石張りの土留め、内側に植えられている樹木が右手にある
石張りの花壇の中にある植物たち
格子状に敷かれた方形の石板とごろた。奥には石張りの塀が見える
石張りの低い塀の前に植えられた樹木や植物
樹木いっぱいの中にをの入り口から見た写真、広々とした道が見える

CONCEPT

 以前、ご新築工事でお世話になったお客様からのご紹介でご縁を頂いたガーデン作品です。
 自然の里山をイメージし、四季を通じて楽しんで頂ける空間として植栽を中心に、施設(寝屋川市特定養護老人ホーム)の庭空間を構成。
 旧施設と新施設をつなぐ施設職員の導線の役割と、ご入居者の散歩など車椅子で通行可能な導線幅を確保。
 導線を緩やかな曲線にし、連続するフレームをくぐり抜け、景色の見え方に変化と奥行を感じさせています。
 新施設エントランス前に高さを変えながら曲線を描く石積を配置し、内部から見た空間の溜まりをつくり、ガーデン導線部分をダイレクトに見せないように柔らかく区切っています。
 生野丹波石やレンガ、経年変化の汚れを感じにくい素材を中心に構成しバリアフリーとしてご提案しています。
 オーナー様の施設を運営する熱い思いをお伺いし、自分なりに施設を利用される入居者様や職員の方に少しでも安らぎや楽しみを感じて頂ける空間創りを目指しました。
 完成後、車椅子に乗られた入居者の方が、ご家族とモミジやドウダンツツジの紅葉を手に取り、お話いただく姿を見た時は、植栽の持つ魅力や、日本人の自然の四季を感じる思いを、もっと多くの方にを楽しんでいただきたいと感じました。